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2012年10月05日

生産者・花屋の皆様へ

 生産者、花屋の皆様には日々ご精励のこととお慶び申し上げます。
日頃より「県花卉」を御ひいき頂き、まことに有難うございます。

 さて、此のところ数多くの経済アナリストが今日の日本(沖縄)の経済や社会は大きな転換期を迎えていると唱え、グローバル化に伴う産業構造の変化が企業の収益率低下を招き、景気動向の先行きは不透明で、厳しい経済情勢に在る。と分析しています。
 確かに花き産業界も逆風のサ中に在り、輸入花きの増加や消費者の低価格志向など、「花商い」の現場に吹く風は、日増しに強さが増して来ております。
 ちなみに、日本花き卸売市場協会の調査では加盟市場(134社)の年間取扱高が、1998年(5675億円)をピークに2010年までの12年間で、1625億円(30%)も減少しており、アナリストの論説を裏付ける結果になっております。
 このような卸売市場の急激な受容力の収縮は「何に起因するのか?」「回復への手立ては如何に?」と、あらゆる機会を捉え議論されて来ました。
 しかしながら確たる処方箋も見出せず、回復の兆しも無いまま今日に至っております。
 かてて加えて消費税増税が施行される際には、此の先「花作り」や「花商い」が更に「ヤバイ」状況に陥るのでは、と不安ばかりが募る今日此の頃です。
 ともあれ経営環境が急変していることは論を俟ちません。

 マンモスは自然環境の変化に適応出来ず消滅しました。
 「沖縄県花卉」も経済環境の変化に適応出来なければ花き業界からの撤退を余儀なくされるのがオチです。
 私たち「県花卉」は経営環境の変化に適応し生き残るべく業務改革に着手し、まさに今、その途次にあります。
 旧来の切花4レーン競りから3レーン競りへの移行は「荷さばき業」から「情報提案業」への「モガキ」とご理解下さい。
 私たちは近未来の花き流通の役割を担うべく「御用聞き」に徹し「自らが変わる」ことへの挑戦を衆議一決しました。
 何卒、生産者花屋の皆様には「気づき」「駄目もと」何でも結構です。忌憚無くお引き回し下さるよう願い申し上げます。

 ところで、今年は台風の当たり年のようで、業界関係者が挙って翻弄されっぱなしの9月でした。
 とりわけ17号台風に因る被災は生産農家に著しく、影響が此の先どこに、どこまで及ぶのか、事態は予断を許しません。
 年末需要に向け「さぁ いよいよ此れから」と云う矢先、出端を折られた菊生産者の無念の思いは察するに余り有ります。
 買参人の皆様にも被災状況や作柄の詳細は逐一リアルタイムでお伝えします。
 被災農家の一日も早い立ち直りに是非力を貸して下さい。お願いします。
 実物葉物花物こぞって花者、相身互いです。

 「大自然の猛威には勝てぬが道理」ではありますが、度重なる自然災害を単なる うぐゎん ぶすく (御願不足)と、片付けるのではなく、各々が自らに課せられた試練と捉え、日々生業の戒めにしたいものです。
 私たちには 台風ごときにモテあそばれ、うっちんとぅ(意気消沈)しているイトマは有りません。
 兎に角、急いで
 「ちゃーがら さんねーならん!」
の思いでいっぱいです。
 先ずは台風で取りこぼした分、みんなで力合わせ、しっかり取り戻しましょう!
 そして消費税増税と云う「黒船」が遣って来る前に一人ひとりの経営体質を強化しておきましょう!
 「県花卉」はパワー全開で「花の御用聞き」に徹します。

    平成24年10月5日
    ㈱沖縄県花卉卸売市場
    代表取締役 平 隆司











Posted by 花市場 at 21:30│Comments(2)
この記事へのコメント
確かに!ココ最近の売り上げが思うように伸びなく><

この小さな花屋は、厳しい状況ですが@@

何とか頑張っています。

花卉業界が繁栄できるようにお互いに頑張りましょう^^
Posted by たーぼー^^たーぼー^^ at 2012年11月28日 15:27
私は花屋で働いて4年目になります。
こんな私が
人件費削減、花不足のなか生き残れるかとても不安です。

お店のオリジナルを見つけて、この逆風を乗り切りたい。

負けずに頑張りましょう。
Posted by ユータン at 2013年01月26日 18:53
 
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